HG RX-78 GUNDAM 1/4


HGガンダムの製作記1頁目、初代HG(現在絶版)ガンダムの前半部分です。

当初からの製作予定のキットとしては、残るは初代HGのみ!!
という訳で先に製作のHGUCページに意気込んで追記していましたが、珍しく改造したこともあって、製作記が他よりだいぶ長い――長過ぎて逆に他が入らなくなりました。 なんとか2頁には収まってくれたので一安心。
(2024年7月更新)


 ■ ≪HGガンダム≫ カテゴリ内INDEX(製作/記載順序は異なる場合があります)

 ① 1/144 初代HG ガンダム 前半
   1/144 初代HG ガンダム 後半

 ② 1/144 HG ガンダム Ver.G30th

 ③ 1/144 HGUC ガンダム1号機(プロトタイプガンダム)

 ④ 1/144 HGUC ガンダム(2号機)

 ⑤ 1/144 HGUC ガンダム3号機(G-3ガンダム)



① 1/144 HG ガンダム (前半)

懐かしのパッケージ

 

懐かしのパッケージ、完成写真(拡大)


数あるガンプラの中で唯一絶版(2013年現在)となった、初代HGガンダムにもそろそろ決着を付けたいと思います。金型の老朽化による絶版とのことなので、きっとすごい数を生産してきたんでしょうねぇ。作るのが勿体ない気もしますが、作らない方がもっと勿体ないので、意を決して作ることにしました。

確か最初に買ったのは大学生の頃? 結局買っただけで作る間もなく、憐れ廃棄処分としてしまったのを思い出します(←超勿体ない(泣))。先頃RG発売が決定したためか、1/144サイズで完全なガンダムを作りたかった人が多数放出したらしく、定価とそんなに変わらない値段でヤフオクで競り落とすことができました。ちなみに現在では再びプレミア価格に戻っている様子です。

自分は出戻りモデラーですが、プライベートも含め本当の意味で、ここからもう一度再スタートしたいと思います。とりあえず生活が落ち着くまで、しばらくはこのままで……。


【2023年追記】
……そして上の激動の年から10年後、40周年を遠に過ぎてようやく本格再始動。
ここまでの長い道程は、決して平坦ではなかったです(遠い目)。

――昔と比べて製作環境で大きく変わったのは、なんと自分の家にも3Dプリンターがやって来たこと!
昨年は2台目を購入して本格的に自作パーツを製作開始。UVレジンとPLAフィラメントを使い分けることで、使用する場所によってパーツの精度と強度を選べるようにもなりました(喜)。

更に最新の3Dスキャナーを導入。今回スキャナーで初のキットパーツ読取りからの自作パーツ製作(足首の改造)にチャレンジしてます!


◆10年経っての所感諸々……

■1)全体

昔は結構いい加減でしたが(笑)サイズ的には良好だと思います。自分的には顔もプロポーションも、はっきり言ってイケてるレベル!!(※上のパッケージ完成写真参照)
ただ長い間後発のHGUCを見慣れた目線で細かく見ると、多少気になる点が出てきたのも事実でした。
以下、詳細です。


ー― HGUCガンダム(右)との比較 ――

手元の資料によると、
 ・先代1/144 1980年7月発売
 ・初代HG(本キット) 1990年3月発売
 ・旧HGUC 2001年5月発売
となっていて、HGが10周年、HGUCが(1年ずれますが)約20周年と、大体10年毎にリニューアルされていってた感じになります。
なので比較するのは個人的に大好きだった旧HGUC版をチョイス。
(以下、右側HGUCの方はガンプラスターターセット同梱版のアニメカラーバージョン。若干色合いが異なりますが他は同じ)

●前面
当時は今みたいに大きく脚を開いて立たせる(写真を撮る)ことがなかったと思われ、脚の取付位置が元々外寄りな気が……。サーベルはだいぶ長いでしょうか。肘関節のカバーが無いのも気になる?
腰の連邦マークはシール再現となっていますが、やはりここは立体が要るでしょう!(えっ、要らない?)


●側面
腕のマウントラッチから内部が丸見えなのが気になるかも。
下からも丸見えなので、ここは間にパーツを嚙ませるとかしないと変かな。


●背面
上と同じで当時の想定になかったと思われる箇所、脚を大きく開くと踵がアンクルガードに干渉し、接地性が悪くなってしまっています。
余談ですが、今と昔で後頭部の形が変わってるのは面白いところ。


●下面
個人的には一番の違いに思える箇所――そう。昔は足の裏がツルツルでした(笑)。
今と違ってディスプレイスタンドなどという便利なモノはなかったので、ジオラマにでもしない限り普通は足の裏は見えず、ここにモールドが必要などと当時は誰も考えなかったから?
今では別パーツ化が普通となっているアンクルガードと足首も一体型となっており、接地性の問題もあって、ここはパーツ交換(作り直し)を。



■2)関節

総て関節はポリキャップではなく、当時画期的だったMSジョイントⅡで構成されています。
各パーツを組んだ後に取付け・取外し可能な、ある面では優れモノですが、反面で場所によっては大きく関節を変えることが難しかったりします。中にはむき出し箇所も目についたりするので、最低限そこは変えたいかな。

●MSジョイントⅡ

 

■3)武装

これはもう、時代の流れを感じます。とりあえずシールド裏(※パッケージ完成写真参照)だけは……。


■4)コアファイター

初代HGの最大の売り?コアファイターを内蔵できます(内蔵しなくても立たせられます)。
これは当初HGが初期のMGと似たようなコンセプトで開発されたためで、第2弾のZガンダムはデザインを変えてまで(賛否両論あったと思いますが)完全再現にこだわって開発された故のギミックでした。
素直尾翼のみ取外し式ですが、小スケールながらなかなか頑張ってると思います!

(左がHG/変形可、右がHGUC/非変形)


 


◆加工・変更した点

1-1、頭部
最初に手をつけたのは顔(頭部)と首。
せっかく元の顔はイケてるのに、取付位置が少し変で損している(?)と最初に感じたところ。
基本的に頭部は固定(左右にしか回転しない)なので、思い切って頭前半分一体となっていた顔を切出して分離、ボールジョイントでの接続に変更しました

①前頭部からフェイス部を切り離し。


②首の加工。元の首から顔を外した素の状態。


③更に首を割る。元の首のジョイントは珍しい形で、上下にも回転しそうですが実は回転しません。


④最終的にこれをボールジョイントに変更、顔もジョイントの押さえを兼ねた今風差込み式に。


⑤加工終了。

 

1-2、頸部
頭部に合わせ、首も変更。

①胴体内部。頭部固定用の“輪っか”を切断したジョイントパーツを差し込んであります。


②外観。


③胸部上面に穴を開け、パーツをはめ込む。この上にボールジョイントが差せるように、“輪っか”の切断面に穴開け。


●顔・首 Before
ちょっと優しい感じの元の顔。頭・首共に横方向にしか回転しません。


●顔・首 After
ボールジョイントを仕込んだお陰で、縦方向にも頭が動かせるように。その代わりに首は固定式へ。


最終的にこの状態から、更に首を1、2㎜短くしました。

1-3、アンテナ
結構最後まで悩みましたが、サーベルを短くしたこともあり、長いと余計に目立つのでここも先端を2㎜ほど短くしてます……ただ、当時は長いのが流行りだった気も。



2-1、腕部
細かいところですが、意外と気になる点が多かったのが腕。内部ジョイント丸見えだったマウントラッチと手首の取付部にカバーを新造してます。

①マウントラッチ奥。横から。
内部がむき出しになっていて、中のジョイントパーツと手首のボールジョイント(黒部分)が丸見えとなっています。最近ではあまり見られない構成。


②手首の取付部分。下から。


③影になって見えにくいですが、手首を外すとこんな感じ。


④カバーパーツを入れた状態。この後一部モールドを追加したものと入れ替えましたが、大きくは変わってません。



2-2、手首
元の手首はHGUCと比較してだいぶ薄い≒長い。
(左がHG、右がHGUC)


新造したカバーパーツ(取付部分)の形状に合わせ、手首側も1/3ほど切り詰め。
(左がキット、右がカット後)


手の平もなんか可愛いくてそのままでいいかなとも思ったのですが、こんな感じで全部にちょっとだけモールドを加えてます。
(左が修正後、右がキット)



2-3、肘関節
腕では一番大きく変わったところ。敢えてMSジョイントから脱却しました。

①元の状態。隙間から背景が……(笑)。


②MSジョイントを切除し、3㎜プラ棒と流用ポリキャップにて関節を新造。



3、足首
今回の改造のメイン部分。立ち姿に大きく関わる箇所であり、元々の形を極力変えたくないという理由から、初の3Dスキャンからのパーツ自作を行いました。

①足の接地性について、踵が大きくて足首に干渉するため、キットのままではHGUC(右)のように足裏を地につけたまま大きく傾けて(脚を広げて)立たせることができません。


②3Dスキャンしたデータを元に新規に足首を設計(右)。気になっていた一体型のアンクルガードも別パーツ化しました。プリンター出力精度の関係で、アンクルガードのみUVレジン、他はPLA製です。


③踵フレームも別パーツ化。足首側も元の形に若干アレンジを加えています。


④最大の違い(笑)。足裏にディテール追加。


※一応足裏ディテールは、設定資料(あるの知らなかった(恥))を参考にしてます。聞けば1/100キットにもちゃんと彫り込まれてるそうで、そう言われればあった気もするなあ……。


・最終的にアンクルガードは、上のUVレジン製から更に通常のレジンパーツに複製して置き換えてます。



4-1、腰に輝く連邦マーク!!(笑)
これは個人的には必須と思えるところ。シール再現のみで平坦だった箇所を立体にしました。
先のOGハンマーヘッドで製作したパーツと同じ物を付けてます。

●Before


●After


4-2、バズーカラックを固定式から差替式に変更(HGUCと同じ)
マウント部カバーパーツを自作しました。(左が元のバズーカラック、右がカバーパーツ)


左がキットのまま(固定)、右がカバーパーツ(差替)



5、ビームサーベル
前から見るとよくわからないのですが(これは設定画も同じ)、首を数㎜短くしたこともあり、横から見るとサーベルが余計に長過ぎな気が――。
最終的に5本必要になるので、3Dプリンターで4㎜ほど短い物を新規に作り直しました。

●説明書の設定画(SIDE VIEWに注目)


●新規に作成したサーベル(左)、右はキット


●Before


●After


●追加 ランドセル装着用(左)、ビーム刃装着&シールド裏予備用(右)
最初は左の形を5本作っていましたが、途中でそれだとサーベルが装着できないことに気付き(汗)、シールド裏予備サーベルと合わせて口の部分が違う形を新たに作り直しました。



6、シールド(裏)
シールド――というか、シールドの裏側。個人的には足の裏の次に気になったところです(笑)。
イメージを崩したくないので、基本的に形は変えずに使用しました。今と昔で形状の解釈がだいぶ違っており、今より随分大きめサイズです。

●表側
(左がHG、右がHGUC)


●裏側
昔はモールドなんて気の利いたモノはありませんでした。なので面積が広い分、余計に気になります。


※説明書イラストを参考に自作パーツと置換。


●置換後
当初のギミック、ライフルのマウントは可能のまま、自作ビームサーベルもセットで置換。



7、コアファイター
製作進行上、結構終盤になって気付いたところ。
一見コアブロック形態では問題ないのですが、コアファイターへの変形時に機首を伸ばすと後ろ側にぽっかり穴が空きます……。さすがにちょっとおかしいだろうと、プラ板で蓋をすることに。


ついでに機首下部の大きな肉抜き穴もポリパテで埋め、一部アルテコも加えて修正を行っています。
機首はどこもモールドが浅く、コアファイターでは苦労したところ。キャノピーを一段彫り込もうとしたら薄くて割れそうになるし(涙)。



■本体側総括
上の加工に加え、最終的に脚の取付軸を2㎜ほど短くしました。
素材の良さを活かせる形に見えてくれてたら成功なんですが……どんなもんでしょう???



全体サイズ・バランス的にもHGUCと大きく違わない??



 


2013/06/02
どうしても組み立てたい衝動に駆られ仮組。
2023/01/12
放映中の【水星の魔女】より最新HGのエアリアルを仮組した際、コチラも箱の山から引っ張り出してきて記念の2ショット。
最新版と初代HGを見比べながらあれこれと想いを巡らす(笑)。
……すると無性にこっちも作りたくなり、10年振りに再撮影。


結果これがきっかけで、本格的に製作開始することに……。
いやあ、人生ってわからんもんです(苦笑)。
2023/01/16
フェイス部を切り離し。少し加工後、目の部分を接着中。
2023/01/21
通販で届いたボールジョイント4㎜を、首にどうハメるか試行錯誤。
2023/01/22
ボールジョイントのハメ込み方決定。
首を1㎜程短く切断し、ボールジョイント用の穴を元のポリ部品に開ける。
頭部受け用パーツをプラ棒から製作。補強用に幅増しして接着中。
2023/01/23
足首の3Dスキャンに、本格的に(実質2回目)挑戦。初めからうまくいかないとは思っていたものの、ここまでとは……。
●スキャンを試みている足首パーツ。(外側のみ)
目的は ①足首とアンクルガードの分離 ②踵可動域の確保。
なるべく元の形のまま自作パーツと置き換えたいけど、でも関節の作りが独特で、通常の切った貼ったの工作では、自分レベルだと左右同じに加工するのはとてもじゃないけど無理だろうと判断したため(苦笑)。

●足首裏側。ジョイントのヒンジ形状・位置を正確にトレースしたいという思いも。

1日かけて計30回ほどトライしたものの、結果は惨敗。1つ判明したこととして
・赤色はスキャンできない。
それとブログにUPする都合上、
・現在使用しているgooブログに動画はUPできない。
ということがわかった。3Dスキャンの感動を(?)伝えるためには静止画じゃなく動画は必須だと思うので、このサイト内にリンクを貼るとかしないとーーと考えると容量の問題があるので、どうしようか悩み中。
2023/01/26
頭部側受け用パーツを形状修正、後頭部に接着中。首パーツのヤスリがけ。
2023/01/28
フェイス部、取付前後位置調整。首ボールジョイント押え用プラ板接着中。
2023/01/29
後頭部にフェイス部受け側パーツをプラ棒から切出し。接着中。
同時にフェイス部差込み用パーツも切出し、接着中。
フェイスガードにアルテコ盛付け。換装中。
2023/01/30
フェイスガード修正後、フェイス部の位置決め。頭部差込み用パーツと接着中。
悩んだ末、首パーツ上部に0.5㎜プラ板接着中。
頭部側、ここまでの状態。
2023/02/04
首を設計。
昔は頭と首が一緒に回るのが普通でしたが、今ではMGでも首は固定で頭だけ動くのが普通なので、根元は胴体内に埋まって動かない仕様に。

プリンターですぐ形になるはずが、2回出力して失敗。3時間のロス……(泣)。
気を取り直してバットのフイルム張替えとキャリブレーション実施で更に2時間。3回目の正直!どうだっ?! ……失敗(泣)。
再キャリブレーション後、4回目に挑戦!今度こそ!! ……失敗(怒)。いい加減にしろ!!プラットフォームにベースは付いてくるようになったので、配置を変えて5回目。またしてもうまくいかないので、これはもう他に原因が。ネットで原因調査することにして今日は就寝。ーー翌朝、結果はやはり失敗。
2023/02/05
更に続きで、キャリブレーションと印刷の繰り返し(疲)。
3回目に半ばヤケクソで出力したら、初めて成功。調子に乗って4回目を出すとまた失敗。
設定を変えて5回目で、プラットフォームに土台だけは残るようになる。設定の問題??
さすがに心が折れそうになるが、ヘッドの待ち時間を伸ばして6回目に挑戦。
……そしてまた失敗。もうこうなったら気が向いた時にやるのでいいや。諦めた。
2023/02/08
1日空けて再チャレンジ。
ネットで色々調べてキャリブレーション方法を変えてみる。今まではプラットフォームの下に紙を1枚敷いて行っていたが、直接レジンバットの上で行うことにした。
本番用のグレーのレジンが勿体ないので、要らない余り物のレジンに交換。あまり期待せずに出力したら……できた?! おお、やはりキャリブレーションの問題か?
またグレーレジン戻し、スライサー設定も戻して出したら、また失敗。設定は変えないとダメ?
再度スライサー設定のみ変更して3回目のトライ。頼むからうまくいってくれ。

――結局ダメで、それからあれやこれやと計15、6回試した結果、やっと使えるものを出すことに成功(感涙)。
最終的にどうやら寒さ(気温)が原因だったと思われ、1層毎の紫外線照射時間を12秒→15秒に変更することでようやく解決。ただ他のレジンでは12秒でも普通に固まるので、これは使用するUVレジンの特性みたいなもの?(今だから偉そうに言えるけど、途中で何回心が折れそうになったことか……)
本当は土曜日に設計して、そのまま週末にちゃちゃっと片付ける予定だったのに……トホホ。
まあ、多少はカッコよくなったからいっか。
2023/02/12
脚の接地性問題に本格的に着手。
苦戦している足首スキャンは置いといて(苦笑)、まずは足首側と干渉している大きな踵の問題を解決することに。
改めて内部構造を確認。

単純に幅を詰めるだけなら簡単なのに、『MSジョイント』のお陰で狭めることができないというジレンマがーー(涙)。

幅を詰めると、下のジョイント受け側が入らなくなる。

散々悩み、踵の形状を変えてみることに。足首と干渉する部分さえ狭くなればーー。設計したのがコチラ。足の甲側。

踵側。

プリントアウトに待つこと2時間。
元の踵を切り飛ばし、自作パーツを仕込むとーー、

多少は傾けらるようになった??(左)
一応元のままでも脚自体は広げられるので、あくまで接地性が気になる人にしか伝わらない内容ですけど(苦笑)。

まだちょっと周りに当たっている箇所もあり、もう少しサイズ調整が必要そう。
ということで、お次はいよいよ3Dスキャナーか?!
2023/02/13
昨年末に購入し、動作チェックを兼ねて既に何回かテストを行ってきた3Dスキャナー。
足首程度の小さいパーツをスキャンするだけなんで、30分もあれば……とか当初は高を括っていましたが、甘い甘い。
ここ(動画)に至るまで30回くらいスキャンを繰り返し、それでやっとこの状態。
最終的にブレて終わる。原因がさっぱりわからん(苦笑)。

(動画:約10MB)http://outgrade.main.jp/posts/post46.html

スキャナーから出すライトの性質上、暗い色(光を反射しない部分)が苦手と聞いていたけど、足底の赤は全く認識できないのはわかったかな。
次回は白く色を付けて再挑戦? その前になんか忘れてないか? 動画の貼り方間違えてないか? 色々考えてみます(笑)。
2023/02/20
前回コテンパンにやられてからあっちこっちで情報を集め、しまいには巷でウワサの『ChatGPT』にまで質問して(笑)3Dスキャンに適した条件を考えた1週間。
3Dプリンターと違って3Dスキャナーは設定で特に迷いそうなところはなく、違いがあるとしたら純粋に腕の問題かなあなどと考えたりもしましたが、どうやらそんなこともなかったようです。

『ChatGPT』に教えてもらった大事なポイントとして①周囲を明るくする。
これはスキャナーが光の反射を検知し易くするためだそうで、言われてみればなるほどなと納得。
加えて自分なりに考えた結果、実験的に②スキャン速度を上げるということを実施。というのも0.02㎜間隔という超高精度スキャンを行うため、ゆっくり行うと多分ビミョーに対象がブレたりして、余計なノイズを拾うんじゃないかと……。
また前回赤を拾わないのは判明したので、パーツにホワイトサーフェイサーを吹き③全体を白く。

今回はこんな感じで。

裏側はうまくスプレーされず多少赤が残ってますが、まあ、裏側なんで。

そしていざ再々々々々……チャレンジ!!

ーー結果はこう。
元々大きく影になっている部分は光が入らず、輪郭がぼやけてしまってるように見えます。(2軸ターンテーブル使用で通常/+10°/-10°と角度を変えて3回スキャン実施)

裏側は更に酷く、光の反射が全く検知できなかった箇所には穴が幾つもーー。

ちなみにこの状態を拡大するとこんな感じ。

全体を面ではなく、小さな点の集合体として捉えています。

なのでここからはソフトを使用して点と点を繋ぎ、不要なノイズを除去。するとーー、

おお!!

穴も塞がって、今度はいけたんじゃないでしょうか?!
コツを掴んだ??(万歳)

スキャナーにはもう少し綺麗に立体を仕上げるソフトも付属するのですが、とりあえず自分はCADで同じ形のパーツを作るための原型が欲しかっただけなので、足首に関してはこの形で進めます。
次はFusion360へのデータ取り込みですが、きっとこれも苦労するんやろうなぁ(苦笑)。
2023/02/21
昨日出力したファイルがFusion360で開けないことが判明(泣)。
新しいソフトを導入しようと最初こそアレコレ悩んだものの、マニュアルをよく読んだら直接.stlに書き出し可能とを知り(恥)再度エクスポートし直し。
そこまで来ればあとは簡単(と言えるようになった自分の進歩を褒めてやりたい)で、早速Fusion360に取り込み。
割とスムーズに読み込むことができました。

周囲のマーカーポイントが若干気になりますが、どうせ後で消すので今は無視。

取り込んだメッシュボディをゲージに早速設計を開始。
まずは一体型だったアンクルガードの切り離しから始めることに。

各パーツの位置/大きさ/微妙な傾き具合など、全部メッシュボディを基準に作れるのでかなりラク。

メッシュを消すと、

あっという間に形になりました。いい感じ!
2023/02/22
アンクルガードが形になったので、足首部分を設計。
ここもメッシュがゲージにできたお陰で、微妙なアール部分もほぼ元の形を踏襲できました。

元キットのアンクルガード接合部分は1段落ちただけ(裏から見るとよくわかる)で、その長さだと足首の中が見えるので、甲部分は数㎜上に伸ばしてます。

裏側は踵フレーム部分が下に落ち過ぎないよう、足底側のヒンジで止める形ですが、
若干脚を広げられるようにパーツ交換したのに合わせ、ヒンジ台を1㎜上に(=脚の長さを)伸ばしてます。

キットの寸法ではアンクルガードの可動を仕込むための十分なクリアランスがなく、あちこち削りまくりました。

近年普通となった形とは違い、内部むき出しの踵にはこれからカバーを付けようと思います。3Dスキャナー大活躍!
2023/02/23
踵にカバーを付け、各部のモールド彫りを行って、足首のメイン部分はほぼ完成。

ジョイント接続の関係で、設計は左側足首となります。

そしてここからが本番。
個人的には今回最大の変更点である、ツルツルだった足の裏(笑)。
旧1/144もツルツルで、どんな感じに作ろうかなどと考えていた時、ふと気になって設定資料を確認しました。するとーーあったんですね、設定画!
なんか初めて見た気がする……。

調べると旧1/100キットでもしっかり彫り込まれているそうで、知らないのはちょっと恥ずかしかったかも。

ディテール追加用に更に0.5㎜下に伸ばしましたが、それでもあんまり彫り込む高さはないので、少し省略した感じにしてます。

中はくり抜き、別パーツ化。

試作はUVレジンで行いますが、負荷がかかって割れても嫌なので(苦笑)、製作用の本体部分はAdventurerを使ってPLAで出してみようと思っています。
これも初の試み♪

夜の部:出力した足首の試作品を組み付けてみる。ジョイントの軸が太く、少し削っても奥まで入らない(汗)。足裏に至っては周囲を小さくするのを忘れたため、全く入らず……。
設計やり直し。トホホ。
2023/02/26
半分は昨年購入した『Adventurer3』のテスト記事みたいになりますが……、あの後足首を出力してから更に3日ほどかけて試行錯誤。

レジンで出力した足首。外観的には問題ありませんでしたが……、

フレーム周りに干渉して期待したほど角度をつけられなかったのと、寸法の修正忘れという致命的なミスで足裏パーツが入れられなかったこともあり(汗)、ここからは当初の予定通りPLA出力に移行。
今まで何回か小さいパーツは出したことがありましたが、『Adventurer3』でこのくらいのサイズを出すのは初めて。

実際にプリントアウトしたのがコチラ。
左奥が今回『Adventurer3』にてPLA出力した熱溶解方式(通常【FDM】方式と呼ばれるタイプですが、メーカーのFLASHFORGEでは【FFF】方式と呼ぶ)。
右手前が以前より使用している『Photon-S』でUVレジン出力した光造形方式(【SLA】?【DLP】?よくわからない…)。

両者を比較したところ、FDM側はエッジが効いている代わりに積層跡が目立つ。
光造形側にも積層跡はありますがさほど目立たず、代わりに全体的なエッジが丸みを帯びてタルっとしている。
積層跡についてはある程度仕方がなくーーというのも両者の仕様上の最小積層ピッチ
 Adventurer3 0.05㎜ 
 Photon-S 0.01㎜   のところを
→ Adventurer3 …… 設計モデルの問題で最小ピッチでスライスできず、泣く泣く1.0㎜に設定
→ Photon-S …… 当初よりデフォルト設定の0.05㎜のまま使用中。最小ピッチに設定すると5倍の時間が必要??
といったプリント設定の問題があるため。
両プリンターとも限界性能での出力ではなく、使い勝手がいいように設定してある都合上、結果的にFDMのピッチが倍になってます。

その辺を考慮して感想も言うと、FDMは原型が出来上がった直後の素の状態(これからプライマーを吹いて表面処理する)、光造形は原型に既に1回プライマーを吹いたくらいの状態(表面の未乾燥レジンをこれから落とし、更に完全乾燥させる必要アリ)といったところ。どちらも甲乙つけがたい感じでした。

ただ寸法に関してはFDMの方が精度は高いようで、フレーム周辺の干渉部分を細かく削るという作業を、設計によって回避することができるようになりました。

それから3回ほどプリントを繰り返し、ようやく形になった現在の状態。
足首・踵フレームはFDM、アンクルガードは光造形というハイブリッドに(笑)。

アンクルガードを可動させるには、内部パーツの兼ね合いで結構寸法ギリギリ……。

アンクルガード可動ともう一つ、足首交換最大のポイント(?)、足裏モールド!!

何故このような合わせ技になったかというと、細かい部分の造形についてはやはり光造形に軍配が上がり、アンクルガード横のモールド部分ーー通常はマイナスですがHGガンダムは鋲×4つーーが、FDMではうまく出せなかったため。

試しに出力したアンクルガード。
設計上は1つの直径1.1㎜のホント細かい部分。

上がFDM、下が光造形

拡大したところ。
光造形は大体同じ大きさで4つ並んで配置されているのに対し、FDMでは配置に偏り・複数個に分かれたりしています。
でも全体の寸法・形状的に設計に近いのはFDM。

もうこの辺になってくると好みの問題も?(苦笑)

今回は設計上、ジョイントの受け側にヒンジを設けねばならず、強度を考えて足首をPLAフィラメントで製作しました。
通常のPLAフィラメントは硬くて加工しにくいのですが、FLASHFORGEオリジナル『Modera:PLA(最近は『PLA Matte』に名前変更されたそう)』という、硬いけどヤスリがけしやすい素材を使用。
フィラメントはUVレジンと違って手がベトベトしないのもよく、またパーツ1個なら出力が断然早いのも気に入りました。
(参考までに上の設定で踵フレームを出力すると、光造形2時間以上/FDM20分弱。光造形はモデルの高さ/FDMはヘッドの動く距離が大きく関係)

HGガンダムが終わったら、Adventurerだけで何か作ってみたい♪
2023/02/27
足首をアドベンチャー3で、アンクルガードをPhotonSで、初の2台同時稼働で出力。
落選したショックで何も手につかず……。